一昔まえ、守護霊ブームがあり、それを冠した著書がずいぶんと出版されていた。
それらには、自分たちの教団にくれば、守護霊を授かることができるとある。
実際にいった人の話を伺ったら、「30万で守護霊授与、100万で守護神授与」コースがあるところや、それなどまだリーズナブル?な方で、「総額1000万かかります」みたいな教団もあるそうだ。1000万も払えそうなら、すでに強力な守護霊がいそうだが(笑)
その守護霊売買の真偽は、私にはわからないが、そこの教団だけしか守護霊が授けられない、みたいなことを言うのは疑問である。
私の恩師は、自分のやっていることに賛同する霊が守護霊になると言っていた。それは悲願の継承であると。高野山や比叡山などでも、僧侶が死後に天狗などに化生して護法となり、この世に身を留め、寺を守護している伝承がある。
恩師の御尊父(霊能者)は、とある有名な霊能者から「あなたには威厳ある武士から出家した人が守護している」といわれたそうだ。実は御尊父はもと武道家で、転身して僧侶になったのであった。
また、助けた霊が守護するようになると。だから、先祖なり有縁無縁の施餓鬼供養は大切であると教えて頂いた。
確かに施餓鬼供養の発願文のなかにも、供養により天や浄土にうまれかわった元餓鬼が行者を守護し、願いをかなえるように、との内容がある。
知人の僧侶が、田舎の寺の住職になったので、歴代住職の墓に行って施餓鬼供養をすることを勧めた。彼は素直に実践して、最近寺内の雰囲気が良くなってきたとの報告をうけた。
冒頭の守護霊を売りつけられそうになった方は、断ったそうで、その後、日々真面目に拝んでいたら、だんだん運が開けてきたとのことだった。
その方に応じた守護霊が後押ししてくれたのだろうか。
仕事でも芸事などでも、それに縁のある、自分の尊敬している方を供養すれば、もしかしたら守護霊になってくれるかもしれない。もちろん、ご縁次第だが…
※当庵では七座にわたりお経に基づき如法にご供養し、あわせて尊勝陀羅尼をとなえて施主の滅罪生善を祈念します。供養は継続することが可能です。
なお、施餓鬼供養に関すること以外はお返事できませんので悪しからずご了承ください。
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