大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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施餓鬼供養の功徳 その7

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施餓鬼のお札 

 


私は一年間、あるお寺にいたことがある。そのお寺は強力な霊能力をもった老僧が開いたところで、少し不便な山寺だった。

 

知り合いから面倒みてくれとたのまれ、私が入寺したときは、老僧も100歳をこえ、寝たきりでさすがに霊能力は無くなっていた。

 

本当はその身内の者が手伝っていたのだが、さっぱり拝まない人物で、護摩堂はごみだらけ、本尊をはじめ仏像はぼろぼろのままで出ていったのであった。

 

だから私が行ってからの半年は掃除、掃除の毎日だった。たまに普通のゴミではなく、足止めの祈祷に使った呪具がごっそり出てきたのには往生した。

 

護摩堂の本尊は細身の不動明王であったが、剣がなくなり、だいぶ痛んでお疲れの感じがした。

 

拝む仏が傷んでいては、力も発揮できないだろうと、破損のひどい仏像三体の修復を発願したのだが、いかんせん無檀家のうえに、細かい借金があちらこちらにあり、本当に閉口した。

 

そこは、伝統的に毎夜、施餓鬼供養をすることになっていた。下手な考え休むににたり、私も外にある施餓鬼台で略作法をもちいず、如法な施餓鬼の次第で丁寧に供養した。

 

その功徳であろう、不思議と協力者がひとり、二人とでてきて、ついに必要なまとまった金額が集まり、三体の仏像はみごとに修復できた。

 

修復を依頼した懇意の仏具屋さんは「大森さん、お不動さんの白内障なおしときました」と、玉眼が濁っていたのが、清んだ眼差しにかわっていて、とても嬉しく感じたのを覚えている。

そして、不動明王室町時代のなかなかの秀作とのこと。

 

借金の返済と仏像の修復が完了し、まとまった寺院運営費もできたので、わたしはお役ご免と総代と後身のものに託して、つぎの修行のためにその寺を後にした。

 

大森義成に施餓鬼供養を依頼希望のかたは下記アドレスまでメールください。詳しい要項を送ります。

当庵では七座にわたりご供養し、あわせて尊勝陀羅尼をとなえて施主の滅罪生善を祈念します。

なお、施餓鬼供養に関すること以外はお返事できませんので悪しからずご了承ください。

 oomorigijyou-segaki@yahoo.co.jp

 

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