大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

鵺(ぬえ)の祟りはおそろしい

 

施餓鬼供養の功徳 その7でのべたお寺にいたときのこと。

 


施餓鬼供養の功徳 その7 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

 

そのお寺の100歳の老僧はたぐいまれなる法力をもっていたが、さすがに歳には勝てず、また弟子に恵まれなかったので、私が手伝うことになった。本人からお寺の事情は聞けないので、総代や信者から話を伺っていたが、ひとつ興味深いものがあったので紹介しよう。

 

あるとき、家内に病気や災難が続くと言う悩みで老僧の所に相談に来たものがいた。

そういうときは、老僧はかならず仏前で拝んでから、お告げなり、浮かんだことを告げたという。

 

ひとしきり拝んでから、その相談者に向かいこう告げたという。

「体が鳥で、下半身が蛇の妖怪がでてきた。それがソッポを向いたまま言うには、こいつらの先祖は俺のおかげで名声を得たのに、子孫はさっぱり供養しない。」と。

それを聞いた相談者は、

「実はうちの家系は妖怪の鵺を退治した源頼政の部下、猪早太の末裔という伝承がある。しかし、うちは傍系も傍系で本家でもないのに…」と困惑したそうだ。

 

それを聞いた老僧は、「そうはいっても、その鵺は供養を望んでいるから、施餓鬼供養をして拝んでやろう」と、毎日供養をはじめた。

 

施餓鬼供養を続けてるうちに、そのソッポをむいていた鵺の霊がだんだんと正面をむくようになっていったのが、老僧の霊眼に写ったそうだ。

 

供養のおかげか、相談者の病気も良くなっていったそうである。

 

老僧はかなりの信仰者であったので、その後も頼まれないのに鵺の施餓鬼供養を続けていった。

 

さて、普通、鵺といえば、猿の顔、狸の胴体、虎の手足を持ち、尾は蛇というキメラみたいな姿をしているはずだ。しかし、老僧の霊眼に写ったのは体が鳥で、下半身が蛇であった。

 

この話を羽田守快先生にお話したところ、「鵺はトラツグミという鳥と関係ある」のだと教えて頂いた。

 

映画『悪霊島』(原作 横溝正史)のキャッチフレーズである「鵺の鳴く夜は恐ろしい」の鳴き声はトラツグミの声だそうである。

 

大森義成に施餓鬼供養を依頼希望のかたは下記アドレスまでメールください。詳しい要項を送ります。

当庵では七座にわたりご供養し、あわせて尊勝陀羅尼をとなえて施主の滅罪生善を祈念します。

なお、施餓鬼供養に関すること以外はお返事できませんので悪しからずご了承ください。

 oomorigijyou-segaki@yahoo.co.jp


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