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総持寺 豪潮塔参拝

鶴見の總持寺には、明治40年に名古屋万松寺より寄贈された巨大な宝篋印塔が立っている。

 

前にある「被災霊骨奉祀記念」碑によれば「昭和四十五年(1970)三月六日午前零時五分、不測の出火により檀信徒の納骨堂である常照殿や隣接の建築物が一瞬のうちに烏有に帰した。総持寺は熟慮の末、宝篋印塔に被災霊骨を合祀した」とある。

 

石碑に記されてないが、これが豪潮律師が万松寺に文政元年に建てた宝篋印塔、通称「豪潮塔」である。

記録では、豪潮塔は浅草寺にもあったそうだが、残念ながら発見できなかった。

 

昨日はこの総持寺の豪潮塔に参拝した。

まず香を焚き、宝篋印陀羅尼を唱えながら塔のまわりを三回右に巡り礼拝。

塔前で、宝篋印陀羅尼略念誦法を修して、三界万霊を初め、善龍庵での秋彼岸会供養、施餓鬼供養の諸聖霊に回向した。

途中、藪蚊の猛攻をうけるも、豪潮律師は終世、蚊帳を使わす、蚊に血を施した話を思い出して、この時ばかりは耐えた(笑)

 


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個性的なかたちの宝篋印塔である豪潮塔

 


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豪潮律師の見事な梵字「シッチリヤ」

宝篋印陀羅尼はノウマク シッチリヤからはじまる。その冒頭を種字(しゅじ、シンボルマークのようなもの)としている。



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八卍四千之中と刻まれている。豪潮律師はアショカ王にならい、八万四千の塔の建立を発願された。そのうちの一つ。