大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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准胝法 その2

豪潮寛海大和尚は7月3日(旧暦である)に御遷化されたので、今朝も准胝法を修法して、大和尚への法楽とした。

 

天台宗の高僧、豪潮寛海大和尚は准胝観音の大行者で、宝篋印塔を建立し、念仏をすすめ、病める人々をたぐいまれなる加持力で救済した。

 

徳川斉朝(なりとも)の病気が、大和尚のお加持で平癒したことを縁に、斉朝は名古屋城の東北に、廃寺であった長栄寺を再興し、豪潮寛海大和尚を迎え柳原祈願所とした。

 

同寺での日課の次第は

朝八つ時(午前2時)

准提尊独部秘法 、 准提懺法  、梵網経、座禅

 

五つ時(午前8時)粥、准提尊護摩供、准提懺法、尊勝陀羅尼

 

午時(正午12時)斉食、准提尊独部秘法、法華

 

八つ時(午後2時)浄土懺法、阿弥陀経、施餓鬼、尊勝陀羅尼、念仏

 

暮れ六つ時より五つ迄(午後6時から8時)

念仏

 

五つ時より四つまで(午後8時から10時)

座禅

 

これを国家安全、万民快楽などの祈念として毎日つとめられてた。

 

長栄寺は、戦災で門と石塔を残し灰塵に帰したが、さいわい本尊の准提観音は無事であると、関係者から伺った。


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