大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

『陰騭録(いんしつろく)』と準提真言

立命の書『陰騭録(いんしつろく)』を読む (致知選書) https://www.amazon.co.jp/dp/4884741811/ref=cm_sw_r_other_apa_i_elwRDb7C4MANS

 

「陰」は冥々(めいめい)の作用「騭(しつ)」は定めるの意味。

 

人は自分の運命をダイナミックに切り開くことができる、すなわち「立命」を説いた本である。

 

明代、呉江の人、袁了凡(袁黄)はある占い師から自分の運命についてことごとく言い当てられたため、すっかり宿命論者になっていた。

 

ところが、雲谷禅師とであい、宿命論が間違いであると教えられ、「準提真言」と「功過格(善悪の度数を書いた自己の行いの点検表)」を授かり、罪業を懺悔し、悪を退け、善を積んで、それを先祖などに回向することによって自らの運命を切り開いた体験を記したものである。

 

ちなみに善龍庵ではとくに「施餓鬼供養」が善根功徳を積み、先祖へ回向することとし、「準提尊宝篋印懺法」を罪業懺悔と先祖回向の実践としている。

 

 

雲谷禅師からは、準提真言を常にとなえて、無念無想になれば霊験あることが示されている。


元々は遺言として子孫に残した『了凡四訓』が、『陰騭録』となった。この本では、それを安岡正篤師がわかりやすく解説している。

開運を志すかたは必読の書である。


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