大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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おかげをおとすなかれ

泉聖天尊(1862~1918)のおさとしに「あんまり拝むと、おかげをおとすぞ」というものがある。

 

これは熱心に拝むのが悪いというのではなくして、拝み様がある。拝む自分の心のあり方に用心しなさいという深い意味がある。

 

ご利益があるといえば、方々の神様、仏さまにお参りするのも、お参り自体は悪くはないが、「ここ」と定めてお参りすることが大切だ。

 

江戸時代の蓮体和尚は、『宝篋印陀羅尼経和解秘略釈』のなかで、ご縁あって、この真言と決めたら、それに集中して唱えないと功徳はないぞと説かれた。

ほかの真言は、主となる真言の助け程度として念誦せよと。

 

あるいは念仏がいいと聞いて、少し唱えたら、座禅にいったり、はたまた題目の行をやってみたり。ひとつに定まらないで、あれやこれやと拝みまくると功徳(おかげ)はあらわれないのだ。

 

また、お参りや信仰に熱心なあまり、家族や仕事などそっちのけもどうだろう。

あくまで自己の本分を守ることが大切だ。

 

あと、一心不乱にお願いごとばかりするのもいかがなものか。感謝や反省も大切であるし、神仏を鏡として功徳をつみ、生きることが、神仏のご加護を受けるはや道である。

 

 

信心はバランスよく、根気よく、焦らず、おこたらずに。

 

 

予告

12月29日から31日までの、三日間。

報恩謝徳  万霊総供養会(ばんれい そうくようえ)」を行います。

 

一年間のご供養の締めくくりとして、光明真言法を修法して、三界万霊を初め、先祖代々、有縁無縁などの総供養をおこない、仏恩報謝(ぶっとんほうしゃ)の回向をします。

 

詳細は12月頭にお知らせします。合掌


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