大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

積善の好相

『陰騭録(いんしつろく)』は仏儒道の思想による立命の書である。

 

陰は目に見えない冥々のうちに、騭は定まっているの意味。

 

つまり、人はその積んだ徳により、天(仏教的にとらえれば因果の理法、日本的にはお天道さま)が目に見えないところで、運命を定めていくということになる。

 

 

この書には、明師や良い道友の導きにしたがい、仏天や神明に誓って、一心不乱に懺悔して、悪事をしりぞけ、善い行いを積んでいくことに怠りがなければ、過去から積み重ねてきた悪業が消滅していく好相(こうそう)が現れるとある。

 

その好相を大まかに記すと、

1 心が晴れやかになり、ゆったりしてくる。

 

2 智恵が開けてくる。人生の道理、仏のおしえなどが理解できるようになる。

 

3 世事の雑事や忙しさのなかにあっても、思うことが自然に通じて、ものごとが順調に運ぶ。

 

4 いままで、恨みに思っていたり、どこか嫌いな人にあっても、その嫌な感情がどこかにいってしまい、心が楽になる。

 

5 夢の中で、黒いものをはいたり、あるいは聖人や大徳から教えをうける。悠々と虚空を飛行したりする。仏具である、幢幡(どうばん=はた=仏の真理の象徴)や天蓋(てんがい=仏を覆う傘)などを見る。

 

ちなみに、施餓鬼供養をされているかたから、1と3と4の報告はよくいただく。施餓鬼供養は積善の行だからである。

 

しかし、注意するのはこのような好相があらわれたからといって、そこで積善を止めては行けないということである。

 

これを励みにますます精進する必要がある。


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☆心がけると自ずから開運する秘訣
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1 信仰する仏天の真言を常に唱え、心を静め(鎮め)ること。

2 報恩謝徳を心がけること。

3 善根功徳を積むこと。

4 運気の良い方に相談すること。

5 ご先祖様、三界万霊、気になる方などを供養すること。