ご利益のことを「おかげ」という。
陰(かげ)だから、はっきりわからないことが多い。しかし、確かにある。
それは「小さな兆し」「小さな有難い」ことであらわれる。
いろいろな大変なことがあるなかで、その「小さな有難い」ことを探してみる。
みつけたら、そこに気持ちをむけて、有難い、有難いとおがんでいると、有難いが膨らんでくる。
有難いことを、縁ある人に、少しづつ分けてもいい。
すると、それがだんだん広がって、三千大世界へと響きわたる。
そう、神仏は有難いの種をくれるのだ。これが「おかげ」
それを生かすも殺すも自分次第である。
閻魔像(目黒不動)