さまざまな供物のなかで、代表するものといえば水である。
水には、あまねく万物を平等に滋養する慈悲の徳がある。だから、たとえ1つの器で水をそなえても、平等に供養がいきわたる。
そして、布施は慈悲のこころから行われることなので、仏教修行の基本である布施波羅蜜をあらわしている。
餓鬼は口や顔が燃えていて、飢え渇いているので、施餓鬼供養のときには必ず水が必要である。
墓参のときに、手向け水をするのも、霊の心地に法水が行き渡ることで、もとからもっている菩提の芽が出るようにという意味と罪障を洗い浄める意味がある。
豪潮大和尚が、浮かばれない霊が憑依した人にお加持したとき、霊が口を切っていうには、親戚が手向け水すらしてくれない、という不満であった。
浮かばれない霊は、乾ききっているので、施餓鬼などによる慈悲の供養が必要なのだ。
たまに、水を供養する器は新しいものが必要かと尋ねられるが、可能なら安くてもよいから新しいものを用意するのが丁寧である。
施餓鬼申し込み締め切り日変更のご案内
施餓鬼供養の申し込み締め切り日が、1/26から毎週水曜日に変更になります。
水曜日が締め切りで4日後の日曜日から、ご供養をはじめます。
よろしくお願いいたします。
大森義成 合掌