私の尊敬する神道家、黒住宗忠師は、日に大祓詞を千度以上唱えて自分の心の浄化に勤めた。
その師が心境を詠んだ道歌は、私たちの滅罪会による懺悔の行にも深く通じるのでご紹介する。
祓えども また祓えども祓えども
祓いがたきは出る雲かな
出る雲 ただそのままに置きぬれば
また晴るるとき 待つぞ楽しき
密教では、私たちは本来清浄であると説く。それはまるで青空のようだ。悩み苦しみ迷い罪悪感は黒雲に同じ。心の黒雲を自覚し、抑え込むことなく、仏さまに預けるつもりで懺悔し続ければ、それが自然と晴れてきて、青空が見えるときがくるのである。黒住師のように、そのときを待つことを楽しみたい。
お知らせ
①滅罪会は本日結願しました。引き続き懺法は5月まで修行されても大丈夫です。
② 2/2からの施餓鬼供養の自宅での供養法は、2月1日(土)の午前中にメールします。今少しお待ちください。