人間の根本的欲求
人間にはいろいろの欲求がありますがいつまでも生きながらえたいとの生命力が最も深いように思われます。
かかる欲求は無限の生命を求め、その生命に生きんとすることよりくるとともに、その無限の生命に生き、その本心を悟り、大智、大慈悲の広大なる徳を一切世界に示現せられ、一切衆生を救いたまいつつある如来の御心のうちに生きんとすることより起こる自然の欲求とも観られるのであります。
御仏の御心と我らの心性は本来同一体であります。
我々はただ日常外界の五欲の境に心を奪われ、その本心をかえり見ようとしませんが、如来はその本心を実のごとく悟り、その大覚の光明を以て、我らの魂の根底を照らしたまいつつあるのであります。
故郷を離れて遠く天涯に流浪するものには、懐郷の念の起こるのは自然であります。
中略
病気をするとか何かの機会に深い自己反省の念の起こるのは、自らの心に自ら目覚めようとする必然性があるとともに、既に自らの心に目覚めたまえる如来の驚覚のお声があるからであります。
金山穆韶師
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