大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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ご恩返しはお早めに

ご利益を授かったけれども、どういうご恩返しをしたら良いか分からずに悩むという話を聞いた。

悩むまえに大切なのは、まず御利益を授かったことをありがたいと思うことである。

 

お願いしてるときは一生懸命だが、いざ功徳が授かると「喉元過ぎれば熱さ忘れる」のことわざ通り、お返しするのが疎ましくなってきたりすることもある。

 

ここが一番の要注意。 

ここで信仰が試されている。

 

神仏は御利益製造機ではない。わかりやすくいえば、その人の霊的な成長を願っているのだ。微微たる賽銭が欲しいわけではない。

 

お稲荷さんのオダイさんであった故砂澤たまゑ先生は「神様はいくら欲しいとは申しません」といわれてたそうだ。

そう言う先生は、あがったお供えをもって、伏見稲荷にお参りし、汽車賃以外は全部そなえたとのこと。それによりますます霊能力が強くなったと。

 

恩を知る生き方ができるか、どうか、そこをよく見ている。

 

例えば経済的に不如意なら、労働奉仕でも構わない。昔、夜中に生駒聖天に参拝したら、お寺の公衆トイレを夫婦で掃除にきてる方がいた。

 

ありがたいと思ったら、たとえほんの少しでもすぐに御恩返しすることである。