私は様々なお寺にいたので、複数のご利益を頂いている人たちの話を伺うことができた。
その人たちに共通しているの根気があることだ。
根気と言うのは、狂信的に信仰に没頭し続けることではなく、地道に続けていくこと。
大正時代に活躍した泉聖天尊は、毎日大阪からあるいて生駒山へ登り、700日参詣することによって法力を授かった。
私の知人で、毎日聖天様の真言を2000回唱え、5年かかって自分の大願を成就した人がいる。
なかなかを始めはご利益が見えなかったが、根気よく真言念誦と寺院への月参りを重ねているうちに、観音様が現れる夢を見て、ついに大願が叶ったそうだ。
他に、先日6年かけて聖天様のお寺へ2000回参拝された方から報恩謝徳の施餓鬼供養を頼まれた。ほぼ毎日参拝されたことになる。すごいことである。2000回参拝できたこと、そのものがご加護である。
しかし、得てして、ちょっと拝んでご利益が感じられなかったりすると、すぐに拝むのを止めたり、他のお寺や仏様に気持ちが移ってしまう人がいるが、もったいないことだ。残念ながらどこへ行っても同じことだと思う。
もちろん信仰していても、うまくいかないことや災いにあうことが有る。全く八方塞がりで思うようにならないこともある。しかし、その災いが、後になってみてご利益だったと悟る時がある。神仏に試される時もある。八方塞がって初めて天に通じていることに気づくことも。
大切なのは、そこで信仰を根気よく続けられるか否かである。
※お知らせ
11月29日からの施餓鬼供養の締め切りは今日水曜日までです。
予告
年末の12月29日から31日までの三日間、光明真言法を修行して、報恩謝徳の「納め万霊総供養」を行います。12月になったら告知します。