今年ももう2月1日、明日は節分である。
善龍庵へも色々な方からメールをいただくが、ご利益を授かったという人もいれば、苦難に遭ったという方もいる。苦楽順逆、有為転変を繰り返す世界であるから。
そんな皆様へ宝山寺の前の貫主であった故松本実道長老の次の言葉をご紹介したい。
苦と慈悲
御仏の大慈悲は、時にはことさらに幸せを願う者に苦と思われるものを与え給うことがある。
信心はこの苦を慈悲と感じ取れるようになれば本物である。
辛いものを食べた後のお菓子はひとしお甘く、緑の中に咲いてこそ花はさらに美しい。