善龍庵
大森義成先生
埼玉県の○○○○です。
7月の盂蘭盆会では大変お世話になりました。
先日思うところがあり、先生のブログを日々読み返していました。
悶々としたあるとき、心の奥の深海に一筋の光明が差す如くに必要な答えに巡りあった気がしました。
やはり先祖のご供養が大切なんだ、と。
先生のブログによって先祖供養の大切さを確信したのは……
私の父は東北の寒村に生まれ極貧の八人兄弟の末子ですが、本家と絶縁しています。
その経緯はわかりません。
私は父方の祖父母の顔も名前も知らず、近しい親戚さえも知りません。
墓参りなどもってのほかでした。
今までそれが『普通だ』と思って生きてきました。
盆暮れ彼岸に親族が集まり墓参りをするという知人の話しを珍しげに聞くだけでした。
しかし私も子どもを持ち、父母も年老いて自分の行く末を考える齢となり、いわんや先祖の存在を抜きにはいられずになりました。
いままで寺社で祈願するのは軽薄に自分の幸せと現世利益が発端でした。
人間関係に恵まれず常々不運にあう自分の巡り合わせを愚痴り神仏を逆怨みして……また厄除け祈願に走り回る負の連鎖となりました。
ふと、傍目には意地悪で強引な知人が素行の割には幸運や人脈に恵まれていることに気づきました。
節目節目に親族と先祖のお墓参りをきちんと行っていることがかなり意外であり、そこが何だか私に一番欠けていることのように感じたのです。
父方の先祖にいつの時代だかわからないが『女性を川に突き落として落命させた』という血縁者がいたそうです。
他家から嫁いだ身重の女性を人柱にしたものか、怨恨なのか……親族内の争いだったのか、もう少し調べる必要があります。
現在、父が本家と絶縁となり○○家も姉妹で姉が婿をとり『○○姓』を継ぎましたが子どもはなく、跡絶えます。
私は嫁に出ましたが、父とは不仲でありながらも容姿性質など血筋を濃く引いています。
それが幼少から根深い劣等感でした。
先祖があって私がいることの不幸せとひねくれた恨み。
七転八倒を続け
散々、紆余曲折ながらも大森先生のブログと出会いました。
そこには諸先輩方である同行の修行者様の先祖を敬い思慕する思いがつまった感想がありました。
目から鱗が落ちました。
供養を依頼された方々の感想を一つ一つ読みほどき、自分と照らし合わせ、反発も覚え、また涙流しながら反省し、大森先生が体得した含蓄のあるお言葉や先駆者である師僧様達の遺してくれた言葉が私のなかで化学変化を起こして結晶となった瞬間があったと申しますか……
どれを、と一つを用いて表現できない何かの衝動に似たものでした。
先祖の罪、殺害されたであろう名も知らぬ女性の怨み呪い、それらが子々孫々へ塁々と及んでいることを明らかにして、父の姿を自分に重ね今の私にできることは……
たったひとつしかないと思ったのです。
一人一人関わりあった現世の方々、また既に鬼籍に入った有数のご先祖様へと思いを馳せてみたいと思います。
お盆とはそういうことなのですね。
大森先生、気づかせてくださって本当にありがとうございます。
遅々たる歩みですが、私なりにご供養がどういうものなのか理解しながら向き合っていこうと思います。
♦この方には私から次のお返事を差し上げました♦
お心の内を教えて頂きましてありがとうございます。
先祖の供養というのは何かマイナスのものを埋めていくというよりは、様々なマイナスと思っていたものが実はプラスであったのだと気づくことが極意です。
ですから御供養する時にはご先祖様と共に行っている気持ちで拝むと良いですね。
○○さんが、諸々のマイナスを一人で背負うというのではありません。
供養によって○○さんが、たくさんのご先祖の喜びとなるのです。
お知らせ
8月15日からの施餓鬼供養の申し込み締め切りは8月9日月曜日です。
今回は締め切り日が早くなっておりますのでご注意ください。
なおお振込みは8月13日金曜日までと通常通りです。
施餓鬼供養希望の方はこの申し込み要項必ずご参照ください。
振込先などが変更になっております。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
施餓鬼供養に関する大事なお知らせ - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵