大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

我らと衆生と皆ともに

回向文 えこうもん

 

願わくは此の功徳を以(もっ)て
あまねく一切に及ぼし
我らと衆生(しゅじょう)と
皆ともに仏道を成(じょう)ぜん

 

回向文は一人で読経しても必ず最後に唱える。

ここに深い仏道精神が現れている。

それは【我らと衆生と皆ともに】である。

 

衆生とはこの法界の生きとし生けるものである。

 

「我ら」とは。

 

もちろん大勢で唱える時には「我ら」というのは相応する。

 

それは滅罪会や敬愛会などの合同行事でも同じである。御同行とともにという意味に通じる。

 

それでは一人で供養や修行する時はどうなのだろうか。

 

たとえ私一人が懺悔や読経、施餓鬼の供養をしても、そのとき目には見えないがご先祖様達をはじめ、守護霊、諸天善神御眷属までがその道場に現れる。ゆえに「我ら」なのである。

 

私だけが仏道を成ずるのではない。

皆ともに仏道を成ずるのである。

 


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