発露、「ほつろ」とよむ。
発は、発心「ほっしん」、発音「ほっとん」というような使い方をする。
興教大師の密厳院発露懺悔文と言う有名な懺悔文がある。
内容は興教大師が具体的に罪であると感じたことが書かれている。
このように懺悔はもともと自分の犯した罪(さらに深掘りすれば、自分が罪悪感を感じること)自分の外に告白する、即ち発露することである。
そのため善龍庵で指導する滅罪会では、自分の心の奥底から浮かび上がってくる罪悪感を感じることを仏様に告げる。発露である
この時に長々自分の中で作った物語を仏様に告げるというよりは、具体的な事柄を短く端的に発露する方が良い。
長い文章にすると自分の頭の中でこさえた罪悪感のストーリーに酔ってしまうからである。
心の中が罪悪感でいっぱいであると正しく物事を見ることができない。それがさらに自分自身を縛って苦しめる。
だから仏様に預けてしまって、心の曇りを取ることによって次第次第にありのままの姿が見えてくる。
その結果気ずきが生まれて、心が安らかになるのである。
中には様々な事情によって自分が安らかになってはいけないという思い込みに縛られている方もいるが、そういう風に感じるのもよくあることで、無理はない。これも罪悪感の一種なのだ。
ある意味自分で自分を罰しているのである。しかしよく考えてみれば自分で自分を罰しても誰も喜ばない。
そんな感情も仏様に発露して預けてしまい、利他に貢献することが滅罪の道である。
善龍庵蔵『準提懺摩法』(京都書林 柳枝軒 版 )
今後の予定
令和3年
12月29日から31日 納め万霊総供養
令和4年
1月の滅罪会は中止します。
2月1日から3日まで
「星に祈る会」を予定しています。
妙見さまを勧請したことをご縁として開催します。
星の真言を唱えてご自身で除災招福、開運厄除、転禍為福を祈願する修行です。
御札はありませんので、今まで星祭りをお願いしてるお寺さんから授かってください。
詳細は1月になってからブログに掲載します。
3月春季彼岸会
全ての行事はブログで告知します。
その時にお問い合わせください。
告知前には対応できません。