大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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帰依仏のおはなし

慈雲尊者は、「帰依仏とは仏に帰依し奉ること」であり、

帰依とは「帰命の義理でたとえていえば、他の国などよそに行ったものが我が家や親元に帰るように、仏様のことを思って、心身ともに仏さまをよりどころにすること」(慈雲和上法語 『三帰の説』から意訳 大森義成)であるという。

 

私はこれを自分の命の帰るふるさとが、仏さまのところだと理解している。三帰の帰依法、帰依僧もこれに同じである。

 

そして、尊者いわく、帰依の「依」とは人偏に「衣」と書く、たとえていえば人が常に衣を着ているのと同じように、昼夜を問わず仏にこころをよせて、仏さまをこころのよりどころとすることをいうのだと。

 

尊者は「もし人が常に衣類をつけないで常に裸でいると、動物にも及ばないだろう。」とも説いている。そのように仏さまに帰依することが、仏教徒のありようなのである。


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