今年の春の彼岸会から宝篋印陀羅尼経法と宝楼閣(陀羅尼経)法を修行して
ご供養します。
理由は両方の陀羅尼とも日々の施餓鬼供養などで念誦していますが、節目の行事ごとにとくに修法することで丁寧にご供養するためです。
普段、私が拝んでいる浄厳大和尚の編じた施餓鬼法では宝楼閣陀羅尼(ほうろうかくだらに)を七回唱えます。ほかの略施餓鬼作法にででこないのですが、これは浄厳大和尚が滅罪の要として、菩提場荘厳陀羅尼と千手陀羅尼、光明真言とともに取り入れたものです。
この施餓鬼法は禅家に伝わり「甘露門」と呼ばれています。
ただし、菩提場荘厳陀羅尼と千手陀羅尼は略されています。
それでも宝楼閣陀羅尼は略さず、禅家の葬儀や出棺時などで盛んにとなえられています。滅罪の功徳があるからです。
宝楼閣法は栂尾の明恵上人がよく修法されていたと伝えられています。
とくに追善滅罪の功徳が高く、悪趣にいるものを、浄土に引き上げる力があります。
今回のお彼岸会の供養法では施主の皆様と宝楼閣根本陀羅尼をともに唱えてご供養します。それはこの陀羅尼の修行にさいして斎戒を問わないからです。
戒を持てなくても、この陀羅尼をとなえる功徳があると宝楼閣陀羅尼経に説かれています。
羽田先生のブログにもしばしば宝楼閣陀羅尼の功徳が言及されているので
ご参照いただきたいと思います。
お知らせ
春季彼岸会の申し込み締め切りは3月11日19時です。申し込みの詳細は下記リンクをご参照ください。
令和4年 春季彼岸会のご案内 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵