泉聖天さんの本を読んでたら面白いことが書いてあった。
ある時、漁師さんたちから不漁なのでどうしたらいいかという相談を受けた泉聖天さん。
これから八栗寺の聖天さんにお参りしてお千度を踏めと指導した。
つまり、お百度参りを連続で10回行うということだ。
早速言われた漁師さんたちが実行するとお告げの通りに大漁だったそうだ。
その方法は一人で千度お参りするのではなく。
千をそこにいる人の数で割って、合計して千にするのである。10人いれば1人100回お参りすると合計で1000になる。
これに似たお祈りの方法で千巻心経がある。
これも一人でやれば般若心経を1000回唱えてお祈り するのであるが、もし10人で行えば一人100回で済むのだ。
これは一人の功徳がそこにいる全員に及ぶから成り立つのである。
私の所で行なっている修行やご供養も、この点を重視している。
実際の参加者を知らなくても、皆で拝んでいると意識すればそれで十分に大きな功徳が生まれる。それは法界という大きな場ともいえる世界で共に修行をしているからである。
私のブログで掲載されている修行やご供養の感想を読んで、自分にはそういうことが起きないというメールをたまに頂く。それは心配ない。
特に自分にそういう不思議とも思える現象が起きなくても、それに伴う目に見えない功徳は御同行すべてに具わっている。
ただ人それぞれ違うので、気づかなかったり現れ方が異なっているだけなのである。
言い換えれば、感想文をくれた人は修行者や施主全体の代表みたいなものである。
だからブログの感想文を読んで、我が事のように、素直に受け止めれば、それに随喜することになるので、ますます、お互いのその功徳は大きくなる。もちろん、それができなくてもそれ相応に功徳は授かっているのでご安心下さい。
大切なのはみんなの力を意識することである。