大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

不安を供える

私たちの不安感はある意味生きていくための機能が過剰になっている状態です。だから、だれしもが大なり小なりもっています。

 

過去のことを素材に、まだ来ていない未来に不安をイメージしています。

頭のなかで過去と未来を行ったり来たりして、今を生きていない感じです。もちろん予測は大切ですが、ほどほどでないと自分を苦しめます。

 

日常で不安になったら、まずは「私は不安なんだ」と不安を認めてから、信仰する仏さまの真言をとなえるか、「シリソワカ」をとなえて、不安感をお加持祝福しまよう。

 

そして、仏さまにお供えするつもりで預けるとよいでしょう。

ただ心のなかで供えてもいいですし、両掌の上にのせたつもりで、実際に前に差し出す動作をしてもかまいません。少しおちつくまで何度か繰り返すとよいです。

動作ができなくても、イメージでやってかまいません。

 

少し高度ですが、なれてきたら仏さまのどこに預けようか、どこにお供えされたいか、足元か掌か、不動明王なら炎のなかか、愛染さんや文殊さんは獅子の口、これを不安にむかってたずねます。意外な場所のことも。

さあ、お供えするぞ!と無理強いするのではなく、自然に供える場所を感じとります。

 

不安感は無理に払しょくするのではなく、まず一度自分は不安であることを認めることがポイントです。

 

専用のノートに箇条書きでかいて、実際仏前に供える方法もあります。神棚もオッケーです。

 

そのまま供えてもいいですし、ノートを紙袋にいれてクリップなどで仮に閉じて供えてもいいです。

 

慈悲深い神仏は、はなから私たちのことはお見通しですので、遠慮なく。

 

できるなら、お供えが終わったら一度周りをみわたし、実際にあるものをなんでもいいので気が付いたものから5つくらい適宜、指さし確認するとさらに効果が高いです。

 


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お地蔵様の合掌のあたりにお供えしようかな。。。。