大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

病気で直す

私たちは病気になったら治そうとします。

それは自然なことです。

それとともに「病気で直す」ことを心がけることも大切です。

 

体験をもとに心の持ち方、物事の見方を直していくのです。

 

それは今の自分を否定するのではなく、様々な心の持ち方や物事の見方ができることを認めるということです。

 

深い気づきを得た、尊い感想をいただきました。

 

ここから、いただいたメール

 

大森 義成先生

 

御多用の中、丁寧に御返信いただき、ありがとうございました。

病気などがあってもお不動様や仏様の信仰を深めるために自分が大切にしていることは何だろう…と、大森先生からの問いかけについて考えました。

常日頃から先生方が仰る通り、シンプルに、神仏にお任せする…という思いを、大切にしています。

 

自分で思い通りにできることなど実はほとんどなく、思い通りにならなくても悪いことではない。思い通りにならないことが起きたときは、自分のできる対応をしたら、あとは神仏にお任せする。必ずいい方向に導いてくれる。

 

実際に、お不動様や仏様がそのようにしてくださっているので、未熟で微力で平々凡々でいて慢心しやすい私は、今もこれからも必要な行動をとった後は、ただひたすらにお任せして生きていこうと思っています。

 

他人も物事もすべて思い通りコントロールしたいという欲求に囚われ生きていたように思う私が、治療法がない病気になり、思い立って家族で京都奈良旅行に行ったのはちょうど3年前です。

 

方々の仏様方(東寺のお不動様にも)に手を合わせ(必死です笑)、「完全に治らずとも少しでも病気が良くなった時には、今後も市民の福祉のために力を尽くしていきます(◎◎職員だった為)」と祈りましたが、病気は想定通り徐々に悪化し、諸事情を含んだ上で退職の流れとなりました。

 

 

結果のみを見れば祈り届かず…なのですが、思いもよらぬギフトを私はいただきました。

・治ることを諦め、現実を潔く受け入れられた。

・紹介先の専門医のいる病院はお不動様のお寺がある地。毎月の受診が楽しみになり、毎月参拝もできご縁を深められた。

・職業人として自分も修羅の世界の住人だったこと、自分の内側に多くの悪感情があったことに気付き、心の持ち方や生き方を省みることができた。

・今ある幸せに気付き、生き直しができた。

生き方を変えるためには、因果の良し悪しはわかりませんが、病気は私に必要なことでした。今の人間らしいじんわりとした温かい喜びや幸せを感じるにつけ、すべては仏様方のお計らいだなぁと感じ、感謝の念です。

 

表現しがたい質問ですが、お不動様仏様の世界には、ネットワークのようなものがあるのでしょうか…。 

 

 

どのお不動様も同じお不動様かと思いますが、この地のお不動様からあの地のお不動様にお取り成しをしてくださる…このようなことがあるのではないか…と、ふと思うことがあります。


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お知らせ

5月29日からの施餓鬼供養の申込み締切は

5月25日水曜日です