羽田先生がブログに書かれているこの拝み方。
両部神道にも伝えられていて、独特の作法があります。
後門(うしろど•こうど)の大事といいます。
裏に回って拝むのは、その主祭神の内證(ないしょう 本地垂迹なので心は仏菩薩)に直接訴えるのだといわれてます。
様々な作法もあるのですが、簡単にできる方法としては本殿の前で拝んでから、裏側に回り玉垣や扉、あるいはお社を3回軽く叩いて祈ります。叩くのは驚覚(きょうがく)の意味と考えられます。
恵比寿社には専用の叩く板がありますね。
あんまり強くたたいてはいけません。コロナの影響を鑑みれば、実際にはたたかず、たたく真似でもよいでしょう。
実際に古い神社に行くと、本殿の裏側に賽銭箱を見ることができます。
香取神宮にも裏にまわると賽銭箱がありました。
いまでは縁切りで知られる安井金毘羅宮には裏に後扉と賽銭箱があります。
この金毘羅さんはもとは縁切りではなく、安井門跡という真言宗寺院の管轄で神仏習合色が強いお社だったのです。
伏見稲荷も本殿の裏にはお賽銭箱がひっそりとあります。
後扉
また、主祭神の背後にその実働部隊である眷属が控えているので、そこにご挨拶してお願いするのも一つの心得です。
本殿の裏に、祠などが祀られていることもあります。
これは神社だけでなく、お寺でもお堂の中のご本尊の裏側に守護神が祀られている場合があります。
比叡山常行堂のまたら神や西大寺愛染堂の宇賀神(三輪明神)などです。