私はゆるいベジタリアンなので、家では「つゆ」にこれをつかっている。
「菜食のつゆの素」完全菜食だが結構うまい。
ソーメンなどは薄めずにそのまま使える。
仏前に精進の霊供膳を供えるとき、汁物にもこれが活躍。
ちなみに霊供膳や枕飯のご飯は丸く山盛りにして「杉盛」状にするが、五大のうち円形は、梵字の「ばん」の字、水大を表すという。
そのうえにお箸を二本突き刺して立てる。これは三世(過去、現在、未来)にあまねく施す意味。
もう一つ方法がある。これは栂尾の明恵上人の伝といわれ、ご飯の上に箸を横に一本おき、その後方にたてに一本突き刺して十字形にする。これは三世と十方(じっぽう)に施す意味。つまり時間と空間である。
民俗学的な視点では、箸は霊魂のよりどころとなる神籬(ひもろぎ)の代わりのようである。