大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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気に病むまえに

何か心配ごとがあれば、それが常に気になるのは自然なことだ。

なぜなら、そういう風にできているからだ。

中には「ケセラセラなるようになるさ」という人もいるだろう。

人それぞれ自然なことなので、良い悪いはない。

ただし、どうしようもないことが気になる。

そうなると、心のエネルギーは消費される。

それが進むと「気を揉み」さらに「気に病む」

かといって、頭でそれを止めようとしても、なかなかそうはいかない。

それは無理もない。

寝れないときに、寝ようとすると余計寝れなくなるのに似ている。

 

それではどうしたらよいか。

ひとつは、自分の状態に気づき、認めること。

「今自分は気に病んでるのだ、シリソワカ」とか「不安なんだ、シリソワカ

などとと気づき、それを認める。

そのことを自分自身に許すことだ。

これは普段から習慣にするとよい。そのあと姿勢を調え三度深呼吸して、気持ちが少し落ち着くまで真言念誦して信仰する神仏にまかせる。

 

これだけでもよいが、さらに丁寧には一冊それ専用のノートを用意して、思いつくままに気になることを箇条書きで書き出す。ペンの色なども適宜変えてもよい。絵や図形で書いてもかまわない。

それを仏前や祭壇などに安置して、やはり三度ほど深呼吸してから、読経や真言念誦して預けてしまう。

 

すると心が整理されて、少し楽になる。

すると視野が広がる。ここが大切である。

 


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