南無大師遍照金剛
ありがたや 高野の山の岩かげに 大師はいまだ おわしますなる
この歌は『梁塵秘抄』(りょうじんひしょう)にある。比叡山延暦寺座主であられた慈鎮和尚の作という。
奥之院は高祖弘法大師入定の聖地として信仰される。
私は伽藍の御影堂と奥之院と両方参拝する。なぜなら高野山の宗教的な秘事は、御影堂でおこなわれると高野山の僧侶から教えていただいたからである。
ここは佐伯泉澄和尚とゆかりがある霊跡。
泉聖天尊の弟子であった村木師が、ここで赤ん坊のうぶごえを聞いたという。
「無手の法悦」で知られる、大石順教尼の腕塚
平日にもかかわらず御朱印まちの行列
萬日大師を中心に左右に両部曼荼羅がある屏風を購入
すでにおがんであるのだが、高祖大師御廟まえで改めて自分で開眼供養した。
手向け水をして三界万霊に回向
ちなみに仏像に水をかけて供養するのは、当庵で修する沐像法などがもとになっている。
水向け地蔵の左横にある宝篋印塔
六十余州の人民と結縁して建立されたと記されている。
ちなみに宝篋印陀羅尼を納めれば、どのような塔でも宝篋印塔である。
信仰深き人々の篤志をしのび、宝篋印陀羅尼を唱えて回向する
つづく