あるのだろうか?
高祖弘法大師は
「安楽都史(あんらくとし)は本来(もとよりこのかた)胸中なり(性霊集)」
と述べられている。
安楽は極楽浄土、都史は兜率浄土のこと。
浄土はもとから自身の胸のうちにあるのだ。
自身を離れて、はるか遠くに有るには非ず。
お大師さまの真意からは、少しずれるかもしれないが、
そこにピンとこない方は、浄土につながっていると理解しても良いだろう。
しかし、客塵煩悩に覆われてなかなかそこに気づかない。
だから、私たちは仏を念じ、内なる浄土を観じる。
それはとりたてて難しいことではない。
寺院への参拝をはじめ、日々の修行やご供養、懴悔、祝福、報恩がそれである。
今年もご同行の皆様とともに地道に精進。
シリソワカ 合掌