松本零士先生がご逝去なされた。こころからご冥福をお祈りいたします。
これは私の少年の時のはなし。
むかし、兄が先生の著作を読んでいたので、その影響で私もいつのまにかファンに。
当時は絶大な人気を誇っていた。いま先生のファンの方はその時からの人が多いと思う。
ある月刊の漫画雑誌に、松本先生のサイン色紙が5名にあたる懸賞がでていたので応募。当選者発表を楽しみに、次の発刊を心待ちにしていた。
その間に、不思議とご縁合って護摩にお参りする機会を得た。
もちろん、信仰のことも、当然密教のことも全くわからないが、そのときすでに寺社仏閣にお参りするのがすきだった。何か神秘的なところに心惹かれていた。
「護摩の炎に向かい一願を祈ると叶うよ」とほかの参詣者に教えられ、ひたすら「松本零士先生のサイン色紙が当たりますように」と一心に祈った。余念はまったくなかった。
そうしているうちに、月刊誌が発刊され、待ちに待った当選者発表。
もちろん私の名前はなかった...
がっかりしたが、しかたがない。
そうこうしているうちに、数か月がたったある日。
学校から帰ると、家に大きめの封筒がとどいていた。
差出人は当の月刊誌。
さっそく開けてみると、なんと!夢にまでみた松本零士先生の直筆サイン色紙が‼
なぜ送られてきたのかわからないが、ともかく私の手の中にそれがある。
護摩ってすごい!と当時純粋な大森少年は感じ、それが高じて今があります(笑)
(余談だが先日十一面護摩を修行した。そのおかげか、とある霊的に優れた尊像を勧請するご縁をいただいた)
そして、なぜ祈りがかなったのか、今振り合えってみると次の3点かと、
1、応募したから
現実をはなれて突拍子もない利益はないのです。分相応。
2、それだけを念じたから
あれもこれもと欲張らず、一願をいのることが大事
まさに一願成就なのです。
3、素直に祈ったから
こころから素直に信じて祈ったから。
その色紙は今は手元にないが(松本先生スイマセン)小さな夢を先生からいただいたおかげで、いまは曲がりなりにも、自分の道を歩ませていただいてます。
心から松本先生に感謝しております。合掌