第1328回「死を思う」2024/8/16【毎日の管長日記と呼吸瞑想】| 臨済宗円覚寺派管長 横田南嶺老師
横田老師の御法話、是非皆様に拝聴していただきたいですね。
死に向かい合うことで、生が精彩を放ちます。
ちなみに私たちは日々、臨終を疑似体験をしています。
それは寝る時です。
ゆえに私は寝る前、私なりの臨終行儀を行ってます。死ぬときにあたふたしないように、練習です。
まず、端坐合掌して、懺悔文(さんげもん)を唱え、その日の罪業を懴悔し、仏さまに預かっていただきます。
次に寝床に入り、寝床での祈りを捧げます。感謝行ですね。
次に呼吸に意識を向けます。吸うときに「あー」と念じ、吐くときに「うーん」と念じます。これをしばし繰り返すといつの間にか眠りにつきます。
「あ」も「うん」も真言宗では臨終の大事といって、この真言を唱えて仏さまの世界に還っていくのです。