大森義成先生 シリソワカ
拝啓、残暑の候、ますますご清祥のことと存じます。このたびは、盂蘭盆供養会を厳修
たまわり、まことにありがとうございました。自宅での実修も7月8月ともに無事結願と
なりました。
ご本尊様、先生ならびにご同行のみなさまに篤く御礼を申し上げます。
さて、今回は、先生のブログでのご法話もよく心に沁みました。仏足についてのご法
話は、みほとけをなにか真理とか仏法としてあたまでっかちにとらえがちだった私にと
りましては、眼から鱗がおちる気持ちがしました。みほとけも人の身をうけて、成就さ
れたおかたで、人の道をも示されたのだと、あたりまえの気づきをいただきました。御
縁あって仏足を拝むと、古代インドでみほとけを平伏して拝したかのような気持ちにな
ります。
また、今回も、仕事の関係でご縁があった戦争犠牲者のご供養をおねがいいたしまし
た。委細は省きますが、7月末、それまで何年越しか解決方法がみつからなかった仕事
の処理が、あるひらめきをいただき、いくつもの御縁もかさなり、あっけなく解決をし
ました。その戦争犠牲者の埋葬されている土地にも関係する案件だったため、とても偶
然だけでは説明できません。冥冥のお助けをいただいたものと思います。現地で、光明
真言とお不動様の真言をとなえてお礼を申し上げました。戦争犠牲者こそ、日本の弥栄
と世界平和を願っておられることを感じました。
こうした大きなおかげをいただくと、鬼神を使役するかのような邪念が生じないかま
た心配になります。ファウストの物語ではありませんが、そうした結果は魔となるにき
まっていますので、どうか、ご本尊や先生のご加持で、こうした邪念がかりそめにも生
じないように、純粋な気持ちでご供養ができるように、修行の助けをいただいているお
不動様やお大師様にまたお祈りしました。また、ご縁をいただいた大随求菩薩のご真言
も自然と口からでてまいりました。
(恐れることはありません。人間ですからそういう気持ちが起こることはよくあります。しかし、邪念に実体はありません。邪念に気づいて、そのままシリソワカと仏さまに預けます。大森)
残暑厳しき折、先生にはご同行のため各所御巡拝まことにありがとうございます。なに
とぞご自愛のほどお祈りもうしあげます。
合掌
仏足石 善光寺にて撮影