大森義成先生シリソワカ
本日は仕事中ずっと、真言を唱えていたのですが、私は世界と一つになってこの真言を唱えさせていただきます、と言う気持ちでいることができました。
作業でいっぱいいっぱいのときは頭が回らないので、お唱えするときの意識もシンプルなほうが続けやすいなと感じました。こう唱えると否定的な感情が起きてもあまりとらわれずに消えていくように感じます。
太陽の下での労働や、40度を超える室温の工場での作業が続いています。仕事中は4~5リットルの水分をとりますが全部汗で出ていきます。帰宅すると疲労困憊で気力がなく朝もギリギリまで寝ていたので、静かに座っての修行法に取り組めない日々が続きました。
仕事中はずっと真言を唱えてはいたのですが、このままではまずいなと思いながらも手を合わせる気持ちをつくれず、何もしたくない、横になってボーッとしていたいという気持ちに負けていました。そこで何とか生活を改めたいと仏様に祈りました。
そして、真言の回数を最少にして短い時間で良しとするやり方を試してみました。大金剛輪陀羅尼を21唱、滅罪会略懺法を7分、不動明王守護法を5分、聖天様への礼拝供養を26分、愛染明王様の敬愛法を7分、紙に書いた自分と家族の名前に向かってシリソワカを七遍ずつ唱え、金剛般若経要品を年始のお次第で一遍読誦、最後に大金剛輪陀羅尼を七遍の約一時間を起床して行うようにしました。
お水はコップを取り替え取り替えし、三唱以上とある真言は三遍だけ唱え、観想も読むだけの形ですが、やるのとやらないのではその日一日大きく違うなと感じました。
略懺法では前日やらかしたこと例えば、人を悪く思ったことや虚栄心が起きたことを懺悔反省し過去七世の父母と怨親縁者の皆様へ回向させていただき、お不動様には菩提心とご守護に感謝し、聖天様へはご指導を祈り、敬愛法では、修行法の功徳の影響が宇宙法界に及ぶんだなと思い直し、自分と家族を祝福していただくことに感謝し、金剛般若経要品にて、自分を良くするためなんて考えないで、自分という単位にとらわれないで真言を唱えようとこれも思い直します。
わずか三日ほどですが、コロナにかかり十日ほど声のでなかった家族が普通に話せるようになるという良いことがありました。また仕事で使う農作業の機械が大変使いづらく心も体も特に治りかけている腱鞘炎の指に負担がかって困っていたのですが、急に人が集まって機械を直してくれるといったことがありました。
敬愛法のおかげだと思いますが、身近な人はご加護をいただき、私自身は周囲の人、地域の人に助けられるといったことがありました。
懺悔(サンゲ)、供養、祝福、報恩、敬愛、頭文字をとってサクシホケと覚えているのですが、仕事中の真言念誦だけではなくて、短い時間でも教えていただいたサクシホケの修行法を行うことが大切でありがたいことなのだなと感じました。
長くなり申し訳ありませんでした。これからもご指導のほどどうぞよろしくお願いいたします。
大森義成先生シリソワカ
ご同行の皆様シリソワカ
東寺にて撮影