田夫は「でんぶ」と読む。
一応は小野曼荼羅寺の仁海(にんがい)僧正が出雲の国にて田夫(農家の方)から授かった愛染明王の大事と伝えられている。
しかし、さらに田夫には秘事多し。
私は以前、永田大僧正から荒神供のときの御法楽としてこの大事を授かり、修していた。
今般、東大寺戒壇院長老であった洞泉性善和尚の伝(大勝金剛一字心法)の田夫愛染の修行を始めた。この名称はユギ経によるものだと思う。
そして、息災と敬愛を兼ねている。
この法には独特な田夫本尊がある。これは愛染明王の梵字を蛇の姿で描いたものである。
これはご神体でもある。
以前、西福寺様で購入した御朱印帳の表紙は、この田夫愛染図をモチーフにしている。
真言宗智山派 遍照山西福寺様のサイトに秘蔵の田夫愛染図が掲載されている。
御開帳されていたので、私も拝観に行きました。しばらく修復にだされるようです。