大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

お知らせ

8月25日から7座の施餓鬼供養を申し込まれたかたのご供養は、本日7座結願しましたのでお知らせします。 施餓鬼供養を修し、あわせて尊勝陀羅尼をとなえて、施主各位の滅罪生善を祈念しました。最後に各霊位の名前を念じながら光明真言を念誦しました。 合掌 …

守護霊のはなし

一昔まえ、守護霊ブームがあり、それを冠した著書がずいぶんと出版されていた。 それらには、自分たちの教団にくれば、守護霊を授かることができるとある。 実際にいった人の話を伺ったら、「30万で守護霊授与、100万で守護神授与」コースがあるところや、そ…

家の周りを餓鬼がうろうろしていた話

これは、ミャンマーの瞑想指導者から伺った話。 彼には先天的に霊能力があり、瞑想修行するようになってから、それに磨きがかかったそうだ。 ある日、用事があって町を歩いていたら、とある家のまわりを、大人の男性の餓鬼がぐるぐる回っているという。 これ…

お知らせ

8月29日までに施餓鬼供養の申し込みを完了されたかたには、自宅での供養法をメールでおくりました。9月1日からご供養いたします。 8月30日から9月5日までに申し込み完了されたかたのご供養は、9月8日からになります。 申し込みを完了していて、自宅での供養…

稲荷大明神の教えと施餓鬼供養

伏見稲荷の本願所、愛染寺に伝わっていた「稲荷大明神託宣(いなりだいみょうじんたくせん)」は、稲荷信仰における極意が説かれている。わかりやすく意訳してみよう。 「もろもろの人よ。鬼神や天魔のごときものであっても、これを嫌ったり憎んだりしてはな…

餓鬼は律儀である

以前、後輩の僧侶から「餓鬼はただ飯くいませんよ」といわれて、どういうことかなぁとずっと思っていた。 先ほど、知り合いの別の僧侶から電話があり 大森先生、先生に教えてもらって、私毎晩、施餓鬼供養するのですが、たまたま昨晩は寝てしまい。朝起きて…

明恵上人、餓鬼に戒を授ける

『明恵上人伝記』を読むと、鎌倉時代の華厳宗の高僧、明恵上人は 餓鬼と話をして 仏教の戒を授けている。 ある時、餓鬼の仲間が明恵上人に使える小さな子供に憑りつき、つぎのように語り出した。 「自分は食肉鬼の仲間である。世の中には高僧や名僧と呼ばれ…

天部の信仰と施餓鬼供養

毘沙門天や十二神将、大黒天、弁才天、青面金剛、訶梨帝母、ダキニ天、龍神、稲荷明神といった天部を信仰されるかたは、その供養と同時に、定期的に施餓鬼供養をするとよい。(懇意の行者がいれば依頼するとよいと思う) 写真は善龍庵の大黒天 なぜかといえ…

お知らせ

8月29日木曜日までに、施餓鬼供養の申し込み(含入金)を完了されたかたのご供養は、9月1日から開始いたします。 大森義成にメールで問い合わせたのにも関わらず、返事がこない場合は、おそれいりますが、再度その旨を記してメール願います。 合掌

昼の法事と夜の施餓鬼

私はいわゆる町のお坊さんなので、ご葬儀やご法事といった滅罪の仏事も行っている。 今日の昼間には、先般ご葬儀したかたの49日と納骨の法要を行った。 法要の最後には参列者とともに光明真言と大師宝号をおとなえして回向した。 私は法要のときには、必ずそ…

施餓鬼供養の由来 2

阿難尊者はお釈迦さまのところに行くと、すぐに五体投地してお釈迦様のおみ足を頂戴して礼をした。そして、恐ろしさのあまり身震いしながらこう告げた。 お釈迦様、どうぞ私の苦しみを救ってください。 さきほど修行中に「焔口(えんく)」という餓鬼が現れ…

施餓鬼供養の由来 1

写真は中国の施餓鬼供養の次第『瑜伽焔口』 施餓鬼(せがき)供養の由来は、 『仏説救抜焔口餓鬼陀羅尼経(ぶっせつ くばつ えんくがき だらにきょう)』 に説かれている。 あるとき、お釈迦さまの弟子、多聞第一の阿難尊者が一人で静かな場所に座り、お釈迦…

施餓鬼供養の功徳 その6

施餓鬼供養は餓鬼道に苦しむ、もろもろの餓鬼たちを救済する密教の修法である。 仏教修行の根幹は「布施」である。だから四摂法や六波羅蜜のなかでも、布施が第一番目にある。 布施にはさまざまな種類があるが、なかでも施餓鬼は最も功徳が大きくて、無量無…

施餓鬼の五如来名号

写真は施餓鬼供養次第の五如来の名号の一部 善龍庵の施餓鬼供養は五如来の名号を梵号で唱える。 これを唱えれば、仏の威光が餓鬼たちを照らし、餓鬼の無量の罪が滅し、無量の福がうまれ、餓鬼の姿から妙なる姿を得て、おそれもなくなる。 供養した飲食物は甘…

お知らせ 施餓鬼供養申し込みの方へ

本日までに施餓鬼供養を申し込み完了された方につきましては、 8月25日から7座供養いたします。 施主様各位には、自宅での供養次第をメールでおくりました。 大森 義成 合掌

施餓鬼供養の功徳 その5

浅草寺本堂 浅草寺の元貫主で天台密教の大家であった、故清水谷恭順師は、修行時代から晩年まで日々、施餓鬼供養をおこたらなかった。 そのような中で、施餓鬼にまつわる不思議な体験をいくつかされているので次に紹介したい。 それは、清水谷師が簡単なる施…

施餓鬼供養の功徳 その4

写真は霊雲寺灌頂堂 真言宗や天台宗では僧侶になるために、十八道念誦法、金剛界法、胎蔵法、護摩法による四度加行(しどけぎょう)という修行をおこなう。修行期間中、毎夕に施餓鬼作法を行うことになっている。 私の見聞した限りでは、その時「施餓鬼略作法…

施餓鬼供養(せがきくよう)の功徳 その3

恩師の某大僧正からは、さまざまなお話を賜った。 また、文章の書き方の肝を教えて頂いた。「大森くんは教え子のなかで、私の話を一番よく聞いてくれる」と言われたこともあった。 ご恩返しが出来ないうちに遷化されたので、申し訳ないと思っている。しかし…

施餓鬼供養の功徳 その2

その1からの続き そういう訳で、某大僧正はことあるごとに施餓鬼供養をしていた。何か問題がおこったときには、当事者同士の先祖を供養していた。また、必ず三界万霊の経木塔婆をあげないといけないといわれていた。 大僧正のお姉さんも霊能者で、病気平癒な…

歓喜団を頂戴しました

京都の八坂神社の向かいにある亀屋清永でつくっている清浄歓喜団を頂戴した。 さっそくお供えした。 30年まえは、一個250円だったが、いまは550円する。 歓喜団はモーダカといい、それが転じて最中になったという。 聖天行者だった三井英光大僧正は、歓喜団…

施餓鬼供養(せがきくよう)の功徳 その1

私の恩師である某大僧正は、よく陶器の器に水を入れて、そこに三界万霊や縁のある故人の戒名を経木塔婆に書いたものを差し入れて、施餓鬼供養を拝んでいた。 なぜそうするかと尋ねたら、恩師の御尊父がそうしていたから、それを真似ているのだとのお答え。 …

なぜ手向け水をするのか?

墓地にいくと、かならず井戸や水道の水場があり、側には手向け水用の桶と柄杓が用意されている。墓参といえば手向け水が前提にあるからだろう。 あまりに当たり前すぎて、最近、巷にはさまざまな珍説があるようだ。 密教の視点で、手向け水の意義を説くと、…

滅罪と言うこと

滅罪生善(めつざい、しょうぜん)という言葉がある。 滅罪は過去につくった悪業を滅すること。転じて一般的には、葬儀や法事をおこなう仏事をそう呼んでいる。檀家寺などは滅罪寺となる、 一方、生善は善根功徳を積むこと。転じて何かのご利益を受けることと…

仏頂尊勝陀羅尼

東寺にある尊勝陀羅尼の石碑わたしは、夕方の勤行には仏頂尊勝陀羅尼をとなえて、滅罪(ちなみに巷でいう因縁解脱とは、仏教の滅罪のことをいうのであろうか?)と有縁、無縁の精霊の供養をしている。 この陀羅尼は滅罪だけでなく、延命やお産、息災に霊験があ…

盂蘭盆会と施餓鬼供養

当庵では、毎日施餓鬼供養を修して万霊の供養をおこなっている。 本来、施餓鬼供養は毎日おこなうものだが、ほとんどの寺院では盂蘭盆会にあわせて、その時だけおこなっている。 盂蘭盆会と施餓鬼は本来別の行事だ。 目連尊者の母が餓鬼うまれていたのを救っ…