私の恩師である某大僧正は、よく陶器の器に水を入れて、そこに三界万霊や縁のある故人の戒名を経木塔婆に書いたものを差し入れて、施餓鬼供養を拝んでいた。
なぜそうするかと尋ねたら、恩師の御尊父がそうしていたから、それを真似ているのだとのお答え。
実は御尊父はすぐれた霊能力を備えたかたであった。
あるとき恩師が病気で苦しんでいたので、御尊父が守護神にお伺いをたてると、恩師が住職をしている寺の鎮守の前で、21日間、歴代住職の施餓鬼供養をすると体調も回復し、運も開けるというお告げをうけた。
恩師はさっそく、それを実践し、以降ことあるごとに施餓鬼供養をおこなっていたのである。
興味深いのは、恩師が寺の鎮守のまえで施餓鬼したことである。
たしかに、施餓鬼の発願文には、法界のすべての餓鬼のみならず、先亡久滅 山川地主 コウヤ鬼神などの神霊といった、さまざまな霊魂に対して供養する功徳が説かれているのだ。
恩師いわく、私たちの背後には、さまざまな霊的な存在があり、善きにつけ、あしきにつけ、なにがしかの影響をうけているとの事だった。
続く
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