大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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施餓鬼供養の功徳 その5


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浅草寺本堂

 

 

浅草寺の元貫主天台密教の大家であった、故清水谷恭順師は、修行時代から晩年まで日々、施餓鬼供養をおこたらなかった。

そのような中で、施餓鬼にまつわる不思議な体験をいくつかされているので次に紹介したい。

 

 

それは、清水谷師が簡単なる施餓鬼供養によって子供に餓鬼がついて瘧(おこり)の症状が出た時に免れた経験である。

 

師が長女と次女の二人をつれて避暑した時のこと。子供が7歳と5歳くらいの歳で、酷暑の時であるから宿へ着くと、すぐに海へ入って海水浴をした。

もちろん子どもで泳げないから水際で浸って十分満足したのだった。

やがて引き上げて宿へ帰り、ひとっ風呂浴びてさっぱりした浴衣で夕食を食べて一休みしてから、また子供連れで海外へ出かけて散歩をしていた。

夕焼けもすでに消え清涼の月まさに清らかな空に輝こうとする時、全く思わず突如として施餓鬼の真言が師の口をついて出た。

それもわずかに一遍である。一瞬にしてハッと我に返った師はひとりでに浴衣のたもとに手が行き食べ物を探したが、宿の浴衣ではもとより少しの食物もない。

 

師は70年間にわたりほとんど一日も欠かさずに簡単ながら施餓鬼作法行ってきたけれども、その時以外で施餓鬼の真言を唱えとことはなかったそうである。

 

それが子供を連れて海辺を散歩している時、偶然にも施餓鬼の真言が口に出たのである。

 

一般には海岸や水辺は餓鬼が住んでいると言われている。

 

そこでの出来事である。この現象は餓鬼が出てきたからであると師は直感したのだった。

 

同時に僧侶である清水谷師に餓鬼は取り付けないが、幼い子供にはとりついたのであろう。

 

こまったことになったと急いで宿へ帰った。休んだ子供達は昼間の運動疲れでまもなく深い眠りに落ちたが、20分くらいたつと次女にがにわかに猛烈な震えがおこった。いわゆる瘧(おこり)の症状が起こったのである。

 

師は早速宿の番頭に頼んで医者を迎えにいってもらい、同時に茶碗に一杯のご飯とお米一杯の水とを頼んだ。

 

宿では何だかわからないので、おひつで一杯のご飯を持ってきた。師は直ちに茶碗に一杯のご飯を盛り、清い水をかけて、月の光に照らされている外に出た。そこで施餓鬼の真言を唱えてから、ご飯を野原に撒き、般若心経を読誦して宿にもどった。

 

次女の様子を伺うとすでに震えが治まり、すやすやと安眠していた。


次の日にはすっかり元気になったが、前の日のことは覚えていなかった。

 

実に施餓鬼供養の利益はテキメンで、師は密教の「法」というもののもったいなさ、尊さに思わず感涙したそうである。

 

これは次女に餓鬼が憑いたことになるが、この経験をして清水谷師は餓鬼の存在を確信することができたそうである。

 

つづく

 

 

 

大森義成に施餓鬼供養を依頼希望のかたは下記アドレスまでメールください。詳しい要項を送ります。

 


当庵では七座にわたり、ご供養いたし、あわせて施主の滅罪生善を祈念します。

 


なお、施餓鬼供養に関すること以外はお返事できませんので悪しからずご了承ください。

oomorigijyou-segaki@yahoo.co.jp

 

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