大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

霊がお礼にきたはなし その1

私は師匠から、ご供養やご祈祷は繰り返すと功徳が大きいと教えられた。それはちょうど「ネジ巻きゼンマイ」みたいなもんで、巻けば巻くほど力を発揮するのに似ている。ゼンマイは物質だから限界があるが、ご供養は無限であると。なるほど、功徳の「功」は積み重ねの意味だ。

 

たしかに、密教の修法は七座とか二十一座、百座、千座とくりかえす。善龍庵の施餓鬼供養も一回申し込むと七座拝んでいる。

 

ただし方法に問題があると繰り返しても効果はでないので、指導をうけて正しく修する必要がある。

 

さて、あるかたが施餓鬼供養を繰り返することで、霊がお礼にきた話がある。

 

そのかたの、ご親戚のご婦人が、お連れ合いが亡くなってから、そのショックで痴呆気味になったという。ある日、急にいなくなってしまい、山のため池でご遺体で発見された。

 

ずっと気にされていたそうで、そのかたの施餓鬼供養をなんども繰り返された。

 

ちょうど七回目の施餓鬼供養のときに、突然「ありがとう」という声が聞こえて、気持ちが落ち着かれたとのことだった。いまでもそのかたは、施餓鬼供養を熱心に繰り返している。

 

 

余談だが、私がお参りしたなかで、お連れ合いを亡くされたご婦人が、寂しさのあまり、痴呆になった。子供たちは一緒に住んでいなかったので、ひとりぼっちだった。

写経をお勧めしてしばらくやっていたが、歳をとってたこともあって、痴呆になって施設にはいってしまった。

 

子供たちから、父親の法事をたのまれたので、御自宅に参上すると、母親が施設から戻ってきていた。

 

そこで、いっしょにお参りすると、お経の最中に痴呆の母親が「ありがたい、ありがたい」と泣き出したので、わたしも胸がジーンとした。と同時にご供養の功徳が身にしみた。

 

 

ご供養というのは、理屈抜きに、生きている者、亡くなった者を問わず、魂の深いところに響いていくものなのだ。

 

続く

 

施餓鬼供養のご案内
大森義成に施餓鬼供養を依頼希望のかたは下記アドレスまでメールください。詳しい要項を送ります。

善龍庵では七座にわたりご供養し、あわせて尊勝陀羅尼をとなえて施主の滅罪生善を祈念します。供養は継続もできます。

なお、施餓鬼供養に関すること以外はお返事できませんので悪しからずご了承ください。

 oomorigijyou-segaki@yahoo.co.jp

 

 


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宝篋印塔部分