大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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準提懺摩法

残念ながら豪潮大和尚の著作はすくない。

なかでも近年京都の貝葉書院から再版された『準提仏母供私記』と、この『準提懺摩法』くらいが上梓されたものだろう。

 

『準提懺摩法』の序文には、大和尚は山門(比叡山)の妙嚴比丘から「準胝独部法」の伝授をうけて、修行すること五十年とある。

 

この序文は文政元年に記されたもので、大和尚が70歳のときである。

 

したがって、五十年前の20歳のときは、大和尚が比叡山で伝法灌頂をうけ、名前を快潮から豪潮に改めた、密教行者としては極めて重要な年でもある。(ちなみに大和尚は16歳から27歳まで比叡山で修行している)

 

準提懺摩法は20年修行して、自分も他者も霊験を得ることが、はなはだ多いと序文にある。

 

どちらにしても、根気よく修行することが、法の功徳を得る一番の秘訣であることを物語っている。

 

もし在家で、密教修行を志すかたは、このことを覚悟して欲しい。

 


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準提懺摩法(善龍庵蔵)