身をすてて 又身をすてよ 身をすてよ
すてたるわがみ うかむせもなく
身を捨てて うかむ瀬もなく おれにによ
さひどの道に かなわぬはなし
(『木喰上人 和歌選集』柳宗悦より)
※うかむせ=浮かぶ瀬 さひどの道=済度の道(人々をすくう道、仏道)
浮かぶ瀬がないとは、境遇などがよくなる機会がないということ。
通常は自分の命を捨てる覚悟で、思い切って飛び込むことではじめて、活路を見出し事を成し遂げることができるとするが、そのような期待も捨てきる。
すべて捨てきれ、俺に似よ!衆生済度が叶はないことはないのだと、木喰上人が微笑んでいる。
今日も微笑みを
まるまると まるめまるめよわが心 まん丸丸く 丸くまん丸
※木喰自身像の写真は下記が出典です。
出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム
https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/C-1825?locale=ja
をもとに大森義成が加工して作成