大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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醍醐寺参拝

過日醍醐寺准胝観音と清瀧宮に参拝した。

 


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清瀧宮

御本地は准胝、如意輪のニ観音

百字偈、尊勝陀羅尼、准胝 如意輪印明 清瀧権現印明 仏慈護印明でご法楽

施主並びに修行者、代理修行者の吉祥成就を祈念。

 

もともと唐の青龍寺の鎮守であった。弘法大師帰朝とともに日本にやってきた。

はじめは高雄の神護寺近くにお祀りされていた。それにちなみ、いまでも清滝川がある。

それが聖宝尊師が醍醐寺開山のときに笠取の本宮の峰に降臨したという。


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大隅和夫著「聖宝 理源大師」(醍醐寺刊)に掲載の

上醍醐寺の清瀧宮のご本地像の写真


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拝殿

 

基本的には准胝、如意輪の御尊像を本地としてお祀りする。

あるいは降臨した場所の石を祀るようだ。

上醍醐寺では清瀧権現のお札が授与されていたが、いまは無いようだ。

その御札の内には准胝、如意輪のお姿が描かれていた。

私の所持する資料には、それは大木食以空上人が彫った版木により刷られたとある。

以空上人は聖天尊の行者、光明真言の信仰者で知られるが、謎が多い。

上人は仏画や造像、梵字にたけていたようで、上人が描いた弘法大師の御影を勧修寺で許可灌頂をうけたときに拝した記憶がある。

 

あと感見像としては畠山記念館の所蔵のものが有名である。

下記のリンクの絵画のところにあります。

www.ebara.co.jp

 

感見像は何種類もあり一定していないが、この方のブログ紹介されるお姿もしばしばみられる。これは三宝院流願教意教方に相承する印信にある御姿。

heisai.hatenadiary.org

 

清瀧とかいて醍醐では「せいりょう」と読んでいる。しかし瀧には「りょう」の読みはなく読癖である。

 

ちなみに、山科の安祥寺には「青竜権現」が祀られている。こちらは弘法大師由来ではなく入唐八家(にっとうはっけ)の一人、恵運が青龍寺で修行して帰朝するとき勧請したものという。

「しょうりゅう ごんげん」と読む。

安祥寺のご神体については今年の六大新報に、同寺ご住職の投稿がされていた。

中国では唐代にはやった尊勝陀羅尼の石碑の一部とのこと。いまは京都国立格物館にあり、現在は如意輪観音の石像と名号などが神殿に納められているそうだ。

そのご神体の蟠龍石柱の写真は下記の安祥寺様のサイトで拝することができる

anshouji.or.jp

 

私のお祀りする権現さまのおすがたは上記のものとは別のものである。

それはほかの総本山で青龍権現として同じ姿があるのに遭遇して、おどろいた。

男女二尊の御神体である。


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旧伝法学院


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観音堂

上醍醐寺観音堂は焼失したので、昔の出開帳仏がいまのご本尊であると。

伽羅の線香を焚き、独部法を修す。


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ご本尊のポストカードを購入した。素晴らしい御姿である。

 


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三宝院の聖天堂。伝「飲んだの聖天」


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霊宝館


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遍智院成賢の祖師像がでていた。はじめて拝する。