大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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お告げ型の終焉

私はこのかたの著作にまったく興味がなかったので、その教えの詳細は知らない。

ただ、全盛期のころ、知り合いに一時傾倒していた人がいたが、すぐに辞めたようだ。

たまたまテレビに出演していたのを視てたら、女性アナウンサーにむかい、「あなたの前世は竜宮の乙姫様です」と言ってたので、すぐに違う番組に代えたのを記憶している。

 

一昔まえは、教祖がお告げをつげて、それに従うのが流行った。

町の拝み屋さんから、巨大宗教、チャネラーまで。

当時は、それはそれで役割があったのだ。

それも一時の事をおもうと、今ではかなり減ってきた。

この方の急逝で思ったのは、それらお告げ型の終焉である。

 

お告げにしたがっていれば楽である。

が、ある種の依存状態なので、教祖が死ぬと信者は迷走する。

自分軸を渡してしまっているので、各人の心の成長は無い。

 

特定の教祖にすがって幻想を見る時代は終わり。

そして、これからは私たち個々人が神仏を実感し、自己の菩提心に目覚め、安心を得るときが来たのだ。

ひととき、一世を風靡した教祖の訃報にふれて、そう強く実感している。

(※ご冥福を祈っていいのかわからないが、合掌)

 

 

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