私はこのかたの著作にまったく興味がなかったので、その教えの詳細は知らない。
ただ、全盛期のころ、知り合いに一時傾倒していた人がいたが、すぐに辞めたようだ。
たまたまテレビに出演していたのを視てたら、女性アナウンサーにむかい、「あなたの前世は竜宮の乙姫様です」と言ってたので、すぐに違う番組に代えたのを記憶している。
一昔まえは、教祖がお告げをつげて、それに従うのが流行った。
町の拝み屋さんから、巨大宗教、チャネラーまで。
当時は、それはそれで役割があったのだ。
それも一時の事をおもうと、今ではかなり減ってきた。
この方の急逝で思ったのは、それらお告げ型の終焉である。
お告げにしたがっていれば楽である。
が、ある種の依存状態なので、教祖が死ぬと信者は迷走する。
自分軸を渡してしまっているので、各人の心の成長は無い。
特定の教祖にすがって幻想を見る時代は終わり。
そして、これからは私たち個々人が神仏を実感し、自己の菩提心に目覚め、安心を得るときが来たのだ。
ひととき、一世を風靡した教祖の訃報にふれて、そう強く実感している。
(※ご冥福を祈っていいのかわからないが、合掌)