40年まえに出会った、ある尼僧さんから伺ったお話。
その尼僧さんは毎日無縁仏にどんぶりで水を供え、いわゆる水施餓鬼をしていた。
あるとき自分が手術をうけることになり、術後に通常はすごく咽が乾くはずなのに、
まったく乾き苦しむことがなかったという。
霊感があったようで、街中をあるいていたらたくさん霊とすれ違うから、
断りをいれながら歩いたそうだ。
いろいろな話を聞いたのだが、なにせ40年まえなので忘れてしまった。
しかし、一番印象にのこって忘れないのは、大晦日になるとトイレ(昔の汲み取り式)に向かって一時間お経をあげて報恩感謝のご供養をするというお話。
いままでたくさんの僧侶や行者さんにであったが、そういうことをするのはこの尼僧さんだけだった。(やってても、言わなかっただけなのかも知れないが)
私も日常、烏枢沙摩明王の真言をトイレで唱えているが、大晦日はたとえ短くても、あらためて報恩感謝の法楽をささげて、来る新年を迎えたい。合掌