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先祖供養のこころ

自然療法の大家、故東城百合子先生は、結核の病気の再発や離婚、元夫の事業の倒産、その他の様々な不運不幸に見舞われていました。ある時に先祖供養の大切さに目覚め、家系図を作りお墓を建てることにしたそうです。

 

ここで東城先生はお墓のことで言及していますが、これは先祖供養、施餓鬼供養そのままに通じることですのでご紹介したいと思います。 

 

先生の言葉をお借りすれば、先祖を思いやる心が施餓鬼供養という形で表現され、それが宇宙のエネルギーに繋がって、自然の力が働いていくということです。

 

『自然に生きる』地湧社刊の「逆縁を良い縁に変えて」より

 

家系図は私に見えない根の大切さを教えてくれました先祖は根、根深くして枝葉よく茂とはこのことだと悟りました。

 

そして、新しく墓をこしらえたのです。ところが一方では今墓がブームになっているように、利益、損得計算で墓を作ることがよくあります。

 

しかし、本当に根、心で繋がっていかないと魂の墓作りはできない。

心が墓という形となって表現され、心は宇宙につながるエネルギーだということが見えてきたのです。つまり神経はパイプ役で、このパイプが空(から)でないと繋がりません。

煙突の煤のように、こちらの考えや思いや理屈をいっぱい詰めていたら、向こうからは入りようがありません。

こちらを空にしてしまうとストレートに向こうの力が入ってきます。

当たり前のことですが、見える世界ばかり見て理屈で押して行くとそれが難しくなってしまっています。

 

中略

 

それでも私は母に感謝できなかったのです。厳しかったので、母のことを嫌いでした。それが子供を抱えて立ちすくみ、苦労していた時に母が一番心配して、苦難のどん底の時にお金送ってくれました。

その時にやはり親に感謝できないというのは問題だなと思いました。

親は生きた先祖ですから、その親に感謝できなかったら、死んだ先祖にも感謝できません。これは問題だと思いましたが、頭で思っていても感謝できないのです。

やはり嫌いなものは嫌いなのです。

でも母に時々お小遣いを送ったり、母の喜びそうなものを送ったりしていましたから母は喜んでいました。しかし私はカモフラージュしているわけで、心からではないのです。

 

中略

そんなある日「この親不孝者めが」と大きな声で叱られ汗をびっしょりかいて目が覚めました。夢だったのです。

やはり問題はそこだったと骨身に染みて、布団の上に正座して泣きながら神様と先祖に謝りました。こちらにそういう根があるから、色々分からない問題も出てくるんだなあと思いました。

私は病気するし、主人は出て行くし、子供は怪我するし、交通事故も次々起こすし、主人の事業の倒産で家はガタガタです。

しかし根がその辺にあるということが分かってきた頃、いろいろ良いことが起こってきました。

中略

ともかく母への感謝、先祖への感謝が出てきたら、全てが良くなってきました。

 

そして、一方別れた主人の方も良いことになってきました。

 

 

東城先生の講演の一部が動画で視れます。


https://youtu.be/RJnoAT7ziiU