仏縁尊しありがたし
明日から三日間 盂蘭盆大供養会です。
前行七座目は今朝拝み終わりました。
盂蘭盆経によれば、目連尊者が亡母の飢渇を救うために、安居明けの7月15日の僧自恣(じし)の日に、衆僧(たくさんのお坊さん)に布施をして、その功徳を亡母に回向してもらい、餓鬼道から救ったことに由来します。
自恣とは、一定の修行期間中に犯したことを懺悔する行事です。
安居(あんご)とは簡単に言えば、ある一定の時期、決まった結界内から出ないで、修行することです。
この盂蘭盆経のお話は、大変興味深い内容です。
それは目連尊者は釈迦十大弟子のなか、神通第一と呼ばれ、たぐいまれなる神通力をお持ちでした。しかし、餓鬼となった亡母をその神通力で救うことができませんでした。
結局、業の前では神通力などの不思議な力は無力だったのです。
業を滅し、亡母を救ったのは、修行あけて懺悔が終わった多くのお坊さんに御布施をした功徳なのです。
現代の日本では安居は形だけですが、その故実になぞらえ、当庵では七座前行で滅罪生善の秘法を修し、7月13日から盂蘭盆大供養を迎えます。
今年は過去最多の申込がありました。
御同行の皆様と拝むと功徳がさらに大きくなります。
その大きな功徳を三界六道含識をはじめ、各位の申込諸霊にご回向させていただきます。
合掌