こちらは羽田先生のお寺にお祀りされる濱地天松居士感得、林天朗居士筆の宇賀神王の御影です。先日お参りした時に撮影させていただきました。
一般的な宇賀神さんのお姿と違うので初めは不思議に思いましたが、そのいわれは後でお伝えいたします。
濱地居士が開眼されて念持仏とされていたのが、後年、林居士がお祀りされ、それが羽田先生のお寺に勧請されました。
羽田先生のところにお祀りされる経緯は下記リンクをご参照ください。
この御影の右上には赤い字で
「南無白蛇形宇賀耶惹耶蘗陛施多摩尼貧転吽娑婆訶(なむ びゃくじゃぎょう うがや じゃやぎゃらべい しんだまに ひんでん うんそわか)」と記されてます。
弁財天五部経のひとつ『仏説即身貧転福徳円満宇賀神将菩薩白蛇示現三日成就経』に説かれる貧転呪です。
このお経は拙書『現世利益のお経』でも紹介しました。
濱地居士は不忍池弁才天の信仰者でしたが、このお経をよく唱えていたようです。
羽田先生からお伺いしたお話では、居士が経済的に苦しかったときに、日置黙仙禅師から弁才天五部経を授かり、その経本に何気に指をはさんだらビリビリと感応があって、そこを開くと、この三日成就経の部分であったそうです。
ちなみに私が昔お世話していたお寺の住職さんは、この貧転呪を毎月三万遍唱えて、その功徳でお堂を建立しました。
つづく
こちらは林居士と羽田先生のご縁のお話。興味深い内容です。