羽田先生が無我相禅の実践を紹介されている。とても良いですね。
私は金剛道で提唱する金剛座禅(無我相禅)の直接指導をうけていないので、
濱地天松居士の著作といままでの瞑想修行を参考に、自分なりに無我相の修行をしている。
だからこれは大森流ということで「無我相瞑想法」と仮によんでいる。
①はじめに
一応②~④の準備段階があるが、本来から言えば、⑤をいきなりおこなってもよい。
はじめの一週間は1分くらいからはじめる。
目は半眼か開けておくこと。これ大事。
前方をなんとなく眺めている感じです。
途中でつぶっても構わないが、また開けると良い。
精神疾患のあるかたは、医師と相談してから行うのが望ましいです。
そういうと医師と相談しにくいとよく言われますが、やはり主治医の意見はとても大事だと私は思います。
もし少しやってみて、調子が悪くなったらやめましょう。どんなことでも合う合わないがあります。
無理しないのがコツ。
写経や祝福、感謝など、自分にあったものをやりましょう。
この瞑想の実践はあくまでも自己責任になります。予めご了承ください。
②調身
椅子でも正座でも結跏趺坐でも好きな座り方
耳と肩 鼻とへそ を対する (なんとなく、こころのなかでそれぞれを紐づける感じ。
ぴんとこない人はやらなくて良い)
左右に傾かないこと。
前に傾くと眠くなるので注意。
ちかみに私は簡単な気功やヨーガを少し行ってから瞑想している。
ただし、人それぞれ体の状態が違うので、普通に座るという感じで構わない。
③調息
まず口から息を吐き、次に鼻から軽く息を吸う。吸うときに少しだけみぞおちのあたりをひっこめる。そのとき軽くお尻の穴を占める。
次に口から息を吐く、そのときひっこめたおなかの力を抜く、意識は下腹丹田に置くつもり。
ポイントは無理にお腹に腹圧をかけないこと。
以上を3回くらい行う。鼻づまりの人は全部口からでも大丈夫。
これは濱地天松居士の無我相調息法を参考にした。
④調心
「雑念を消す、あるいは集中する必要はない」
さきに「雑念が出ていいよ、でなくてもいいよシリソワカ」と自分に1〜3回くらい言い聞かせておく。数は適当で良い。
あと何か気になることがあればそれを仏様に預けておく。
「◎◎のことを仏様(あるいはお不動さま、観音さま、お大師様など適宜)に預けますシリソワカ」と何回かいう(何回でもよい。私は2~3回くらい。適宜)
気になることは主なことだけ預けておく。適宜。
⑤無我相
鼻から「無我(むがー)」と心のなかで唱えながらゆっくり息を吸う。
鼻から「相(そう)」と心の中で唱えながら息を吐く。
もちろん鼻が悪くて、通じない人は口からやればよい。
普段の呼吸よりほんの少しゆっくりめを心がける。
これを繰り返す。時間は適宜。はじめは1分くらい。これを1週間ぐらい続ける。
そのあと、調子が良いなと思ったら1分ずつ伸ばしていく。つまり初めの一週間は1分、次の一週間は2分、次の1週間は3分という感じである。
5分ぐらいまでになったらそれを続けていく。
いきなり長時間はやらない。
本来は思量分別(意味を思考する)して雑念を生じてはならないとあるが、
何か雑念や気になることが浮かんできても構わない。それもそのまま無我相である。
ただ無我相と繰り返す。
うまくやろうとしない。
もちろんうまくやろうとしても構わない。
つまりどんな状態でも良い。
眼は開けておくか、半眼。ただし、よしんば目をつぶってしまっても問題はない。また目を開ければ良い。
精神統一の境地に入ろうとしないこと。
⑥やめるとき
体を3~5回左右に軽く、振り子のように揺らす。
周囲に意識を傾ける。
膝や肩腕など3回か4回ぐらいずつ適当にさする。
⑦応用
電車に乗っているときや、夜中に目覚めて寝付けないとき、いらいらするときは、そのままで⑤の無我相をやればよい。
あるいは シリソワカの祝福行のあとにやるとよい。
大事なのは、それらの心の状態を何とかしようとしないこと。もし何とかしようとしていても、それはそのままで構わない。
様々な心の状態も無我相とともに。