なぜ心を落ち着けて安心を取り戻すのが必要かといえば、行き詰まった時に、不安感が強いままだと適切な判断ができなくなるからである。
人は自分の心の状態を外界に移し出す。これを投影という。
心の中が不安であると外界が不安でいっぱいに感じるのだ。しかし、現実はそうではない。ありのままに物事を見ていないのだ。不安という色眼鏡をかけているようなものだ。
不安でいると視野がものすごく狭くなる。視界が悪ければ適切な判断はできない。
一方で心が少し安らぐと余裕が出てくる。
すると状況判断する知恵が出てくる。
そして大事なのは、自分の抱えているのと同様の問題をすでに解決した人を探して、その人に相談することである。
先達に相談するのは一番適切である。
その問題が解決したことがある人は、悩める自分と違う視野から物事を見れているというわけだ。
そのためにも安心が必要。
ところが、これは普段から心がけておかないと、いざという時なかなかできないものだ。
普段は立派なことを言う宗教家でも、いざとなったらおかしなことをする話がちょくちょくある。
神仏そっちのけでめちゃくちゃなことをする人も。
私も実際そういう人物をたくさん見てきた。
それだけ安心を得るというのは難しいことなのだ。
続く