大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

安心(あんじん)こそご利益

ご利益があったにもかかわらず、

その後うまくいかないという話をしばしば耳にする。

 

そういうときに大事なのは、

①焦らないこと

②信仰を捨てないこと

そして、

③安心があるかと顧みること

 

である。

 

ここでの安心は神仏にこころをすえている。

そして、神仏に守られている感覚があることをいう。

(注意するのは盲信、狂信ではないこと。とくに因縁、霊障で脅す信仰?は論外。視野のひろい信仰が大事)

 

その人が神仏に心をすえておかないと、せっかくご利益を授かっても、

ここぞというときに、それを受け取れない。

生かすことができない。

 

むかし、それなりに信仰熱心に見える人がいて、うまいことに

望んだ通りの利益をさずかった。

 

そういうときは、謙虚になり、ひたすら神仏に感謝報恩をささげるのがよい。

 

しかし、その人は逆に神仏から心が離れていった。

ご利益を逃すまいと不安になったからだ。

 

すると、自分の力でその目的を達成したと慢心し(だいたいそういう人はビッグマウスになっている)勘違いして、

結局身を持ちくづして、多くの恩人に迷惑をかけたまま、夜逃げ同然の末路だった。

 

そう、安心無きところに慢心あり。

慢心は神仏からはなれ、魔に通じる。

 

安心あって初めてご利益を受け取れるのだ。

いや、安心こそご利益である。

 

私たちもこれを他山の石として、日々精進である。


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