大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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無言のお説法

田谷の洞窟(瑜伽洞)は何度かお参りしたことがあります。

身をもってお大師様の有難さを感じましたね。

同行二人は信仰の要です。

南無大師遍照金剛 ありがたしありがたし。大森

 

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いつも大変お世話になっております。

 
先日、田谷の洞窟へご参拝する機会があり、行って参りました。中は私のパニックが起こる条件が揃っており(暗くて狭い場所が苦手です)、段々と動悸がしてきてしまって《まずいな》と思ったのですが、おはからいをしていただきなんとか終えました。
 
・動悸がしてからふと《ご同行二人!》という言葉を思い出し、終始「南無大師遍照金剛」とお唱えしながら歩いた
・無事に巡拝し外に出て、よくよく調べてみると洞窟内のご本尊様がお大師様だった、驚いた
・いつもは本堂におわします大黒天様に手を合わせることができるが、その日は法事が入っていたようでお断りをされお参りすることができなかった
・大黒天様にはまたご挨拶をしにこようと潔く諦めて、境内に建立されていた大きなお大師様にご挨拶をし、拝んでいた
・その後しばらくベンチで休んでいると本堂がガラガラと開き「今ならちょっとだけ大丈夫です!お入りください!」とご住職からお声がけいただいた
・有難く入らせていただき、ご参拝
・ご住職にお礼を言い、再度ベンチでひたっていたらやはり他の方達はお断りされていたのでその方達に向かって功徳が回向されますようにとシリソワカをお唱え
 
お大師様に手を合わせていた際、《ご本堂にご参拝したかったです…いや、こんなこと言ってはだめだ、煩悩だ!》と葛藤しながらご真言をお唱えしていたので、ご住職からお声がけいただいた際にはとても驚きました。素直に嘘偽りなくその時思ったことを暴露いたしますと、《お大師様すげー…》でした。
 
洞窟へは蝋燭で入ることは存じておりましたが、早く歩くと火が消え、ゆっくり歩くと蝋燭が無くなっていってしまい、ちょうど良い加減で歩かねばなりませんでした。人生もきっとそうなんだなと思います。自分にとっての良い加減で歩かねば無理がでるのだなとそんなことを思い、洞窟を歩きながら《無言のお説法だ》と思いました。

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