大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

よみがえる稲荷山福天

伏見稲荷の本社前には、かつて本社に向かって右側に弁財天、向かって左側に大黒天のお堂があった。

これを稲荷大明神を荼吉尼天のお姿で描き、三天を合わせて稲荷山福天として信仰を集めていた。

花洛名勝図会から江戸時代の境内図

f:id:oomorigijyou:20240720102740j:image


f:id:oomorigijyou:20240720102739j:image

本社に向かって右側に弁天と書いてある。北向きの弁財天だったようだ。

今の神楽殿のあたりだろうか。


京の霊場 京羽二重・弁財天廿九ヶ所

昔、京都にあった弁財天二十九霊場の第20番目が伏見稲荷の弁財天であった。『稲荷百話』によれば、残念ながら神仏分離令のために明治4年3月4日に廃堂。

 


f:id:oomorigijyou:20240720102741j:image

左側に大黒天 今の授与所のあたり、南向きのお堂。

この図では大黒天の隣が神楽殿である。

こちらも同じく明治4年3月4日に廃堂

 

 

そして.こちらが稲荷山福天の御影の一部

善龍庵蔵


f:id:oomorigijyou:20240720102230j:image

伏見稲荷では残念ながら幻の信仰になってしまったが、不思議なご縁でこの三福天の御影を当庵でお祀りし、日々秘法を修して御供養している。

 

先般、お示しがあり、この信仰の宣揚のため『福天(ふくてん)福聚祈願会(ふくじゅきがんえ)』の修行を10月に行うことにした。

 

ご縁ある方は、ともに秘法を拝みましょう。(令和6年度の善龍庵の行事(彼岸やお盆の供養、施餓鬼供養を含む)に1度以上参加が福天福聚祈願会の参加資格です)

詳しくは秋季彼岸会の後に告知します。

シリソワカ 合掌